NHKのニュースで取り上げていただきました!

2018/4/4放送 以下はNHKのサイトより抜粋させていただきました。


フリマアプリで意識変わった!?学生服は“シェア”

メルカリなどのフリマアプリの普及で“変わったね”と言われているのが「中古品」への価値観。リサイクルショップや古着屋なども以前からありましたが、フリマアプリの普及で、一気に市場が拡大。そうした中、新入学とともに必要な「学生服」にも新たな動きが各地に起き始めていました。
(宮崎放送局記者 清香織)

ことしも話題になりましたね 制服の価格

学校の制服で、ことし、話題となったのが、“アルマーニ”。

東京・銀座の公立小学校がイタリアの高級ブランド、アルマーニ社がデザインを監修した新たな制服を導入しようとしたところ物議を醸しました。デザインとともに、最大で8万円余りになるその価格も注目されました。
ことしも話題になりましたね 制服の価格
画像提供 泰明小学校
希望や期待を胸に学校生活をスタートさせる新入生にとって必需品となる学生服ですが、ネット上を見渡してみると価格については、
「娘の制服一式で20万円超えた」
「なんであんなに高いの」
などとネガティブな意見がみられました。

20万円というのはそう多くはないかもしれませんが、総務省の調査(平成28年)では、平均3万3000円(公立中学校男子冬服)決して安い価格ではありません。

学生服価格には理由も

ただ、こうした学生服の価格には理由もあるようです。

業界関係者に聞いてみると、
(1)3年間毎日、着られるように!
スーツなどに比べて丈夫なつくり、耐久性が求められコスト高
(2)合格から入学までの間に需要が集中することや採寸してみないとサイズがわからないことなどから国内生産が多くコスト高
(3)制服の多様化で、大量生産が難しくコスト高
ということだそうです。

メルカリでは出品禁止

さらにネット上での制服の取引には、制限もあります。

中古品の売買で人気を集めているフリマアプリの「メルカリ」では、使用済みの学生服などの出品を禁止しています。

「メルカリ」によると理由は「青少年保護・育成および衛生上の観点から」ということで、クリーニング済みであっても同様だということです。

リユースの店では

こうした状況の中、今、各地に広がっているのが、学生服を「リユース」する動きです。

おととし夏にオープンした宮崎市の店に行ってみました。
リユースの店では
外観はカフェのよう
営業中と看板が出されたお店は、かわいいカフェのような外観。
堅苦しさを感じさせない店構えでした。
取材に行ったのは、3月下旬。
入学直前とあって、学生服を試着している子どもたちの姿が。

店では、宮崎市内の中学校や高校の制服や体操着、ジャージなど、およそ4000点を取り扱っていて、多くが定価の3~4割で販売されています。

私立高校に進学する女子生徒のお母さんに話しかけてみると、満面の笑み。この店では、学校から聞かされた価格の3分の1ほどで購入できたそうで「浮いたお金で入学祝いを」と喜んでいました。

気になる服の状態は?

安いとは言っても、気になるのが、服の状態。でも、取材に行った私が驚いたのが、服の状態がとてもきれいなこと。新品と言われたら気づかないものもたくさんありました。使い込んだ制服が、どうしてそんなにきれいになるのか聞いてみました。
兒嶋千鶴さん
店を立ち上げた代表の兒嶋千鶴さんです。みずからも19歳の息子がいるお母さんで「一人っ子でお下がりもないし、こんな店があればいいな」と思っていたことが立ち上げのきっかけとなったそうです。
店では、買い取った制服をすべてクリーニングに出します。
シミ取りも丁寧に行います。
さらに、裁縫も店で行い、ひとつひとつ手直しします。

たとえば、セーラー服の胸の名前の刺しゅうは、1本1本糸を外して、新たな名前を入れられるようにします。壊れやすいスカートの留め金や、すそのほつれ、擦れてしまった袖口も丁寧に手直しされていました。

3人のスタッフのほか、和裁が大得意の近所のおばあちゃんにも手伝ってもらっているそうです。兒嶋さんは「仕事に子育てにと、忙しいお母さんが多いので、手直しをしなくてもすぐに着られるよう、できるかぎりサポートしたい」と話していました。

中古への意識の変化も

子どもたちはリユースの制服を着ることをどう思っているのでしょうか。私(記者)が高校生だった頃も「お下がり」はありましたが、見ず知らずの人のものはちょっと…と思っていました。今やそんな感覚こそが「古い」ようです。

今回、来店したおよそ20人の親子に話を聞いてみたところ中古品に「全く抵抗なし」という声が多数。ひんぱんに洗濯するので1着では足りない、という“2着目需要”の人が多かったこともありますが、印象的だったのは、「ふだんから(服をはじめいろいろなものをフリマアプリの)メルカリで買っているから気にならない」という声でした。

背景にはフリマアプリの普及

背景にはフリマアプリの普及
「生活者1万人アンケート調査」(平成27年・野村総合研究所)
野村総合研究所の調査では、30代以下の若年層では、実に半数が「中古製品やリサイクル品を買うことに抵抗はない」と回答しています。

広がる新たな“シェア”感覚

広がる新たな“シェア”感覚
野村総研 松下東子上級コンサルタント
消費動向を研究している同研究所の松下東子上級コンサルタントは「フリマアプリに親しんでいる若い世代には、ひと昔前のような新品志向はほとんどない」と指摘。

「いらなくなったら売って、必要になったら誰かから買ってという、新しい“シェア”の感覚が広がっています。3年しか使わない制服についても、シェアすることがスマートでスタイリッシュだと受け止められているのではないでしょうか」と話していました。

各地に広がるリユースショップ

学生服に特化したリユースショップは、ここ数年各地に広がりつつある、地方発、働くママ発のソーシャルビジネスです。

母親の“共感”と消費者の価値観の変化。
このふたつが制服リユースが受け入れられている鍵だと感じました。

子どもたちには、制服を着て向き合うさまざまな出会いや体験を大切に充実した学校生活を送ってもらいたいと思います。

NHKの取材スタッフの皆さん、丁寧な取材、ありがとうございました。

UMKのReらいふで取り上げていただきました(^^♪


Reらいふ

新学期に向けて 学生服リユースショップ(2018年3月1日放送)

2018年03月02日

新学期に向けて学生服の準備が必要な家庭もありますよね。
きょうは、学生服の「おさがり」の架け橋、「さくらや」を紹介します。

学生服専門のリユースショップ「さくらや」

オープンして2年目を迎えた、さくらや宮崎店は、学生服専門のリユースショップです。
宮崎市内の中学・高校、附属小学校の制服が対象で、不要になったものを買い取り、販売しています。
2010年に香川県高松市から始まった「さくらや」は、現在全国に32店舗。
入学準備の家計への負担の大きさを実感する、お母さんたちの強いネットワークで全国へと広がりました。
宮崎店を立ち上げたのは、兒嶋さんです。

兒嶋さん

子供が卒業してもう必要はないけれど、まだまだ使える状態の学生服を捨てるのはもったいない・・・
また一方で、新しいものを買うと5万円~8万円かかるのが相場で、家計に大きくひびきます。
きっと、こんなリユースのお店を必要としている人が、たくさんいらっしゃるはずだと思い、オープンしました。

しっかりお手入れしてからの販売

学生服だけではなく、ジャージや体操服、帽子。
ネクタイやリボンなどの小物類も対象となります。
買い取ったものは、まずクリーニング。
丁寧な作業や価格面での配慮で、地元クリーニング店の協力が欠かせません。
クリーニング屋さんひと言、たくさんの人の笑顔につながるリユースにかかわれて嬉しいです。
名前の刺繍をはずして、傷みがある場合は補正をします。
しっかりお手入れしてからの販売となります。

定価の3割ぐらいのお値段

だいたい定価の3割ぐらいのお値段になっています。

成井:
不要になった学生服を、身近な人にあげたいと思ってもサイズが合わない場合も多いので、このようなリユース店があるといいですよね。

橋本さん

そうですね。新入学で一着は新調されたとしても、洗い替えを、こちらで購入される方が多いですね。
シャツやブラウスは、やっぱり何枚かあると助かりますよね。

兒嶋さん

宮崎は全国的にみても、子だくさんファミリーの多い県です。
これまでにも、双子や三つ子さん。
7人兄弟がいるというお母さんも来られました。
兄弟で同時入学ともなると入学準備金はかなりの負担です。
少しでも、この「さくらや」がお役に立てればうれしいです。

お問合せ

営業は火曜~金曜ですが、予約をすれば土・日・祝日も試着できます。
新学期に向けて・・・
不要になった学生服を売りたい人、そして買いたい人をつなぐ店。
さくらやは、「おさがり」の架け橋です。


おかげさまで、より多くのお母さんや学生さんにさくらやの事を知っていただくきっかけになりました。学生服のリユースの輪がどんどん広がれば、たくさんのお母さん、学生さんのお役に立てると思います。UMKの取材スタッフの皆さん、ありがとうございました。